視聴率が悪いのは全部僕のせい、と謝罪

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亀梨和也主演のドラマはあたらない、といわれてきた。出るドラマの数字がふるわず、「逆視聴率王」などというありがたくない異名を頂戴し、主役は難しいのではないか、と陰口も叩かれた。

小泉今日子との熱愛報道直後に放送された“連ドラ女王”伊東美咲との“月９”ドラマ『サプリ』は、初回視聴率で20％とれず（17・９％）、全11話の平均視聴率も14・２％（視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ）に留まった。

今は3年先までスケジュールが決まっているといわれる、綾瀬はるかと共演の『たったひとつの恋』も不振だった。『ごくせん』はあたったが、そもそもあれは仲間由紀恵主演の作品であり、亀梨和也の一枚看板ドラマではない。

『神の雫』も振るわず、その後に名誉挽回でのぞんだ『ヤマトナデシコ七変化』は視聴率がジリ貧のため、ＴＢＳ金曜夜10時の“看板ドラマ枠”が消滅の危機に見舞われているとすら報じられた（「東京スポーツ」２月17日付）。

そんな“低視聴率王子”は、普通なら仕事がなくなり消えていくだけである。芸能界というのは厳しいところだ。いくらジャニーズ事務所とはいえ、失敗ばかりしていればチャンスは遠のくものなのだ。

ところが、もうこれでだめだろうといわれながらも、亀梨和也には次々仕事が来る。しかも主演で。

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その理由として、意外やドラマスタッフからの評判は悪くない、と「東京スポーツ」（３月６日付）が報じている。

「視聴率は第２話で１ケタになってしまったが、その直後に亀梨くんが『視聴率が悪いのは全部僕のせいです』と、スタッフの前で頭を下げたんです」

視聴率が悪いとスタッフの責任にするタレントは多い。「ましてテレビ局に絶大な力を誇るジャニーズのタレントが頭を下げることなんかあり得ない。あれによってスタッフはみんな『亀梨くんを盛り立てていこう』という雰囲気になった」（テレビ関係者）というのだ。

しかも、役柄が「イケメン」だったが、「ぼくはイケメンじゃない。イケメンなら手越祐也」と、芸能人にあるまじき（？）謙遜までしていたというのだ。

もちろん、数字を出して認めさせることが一番だが、とにかく結果として主演の仕事を積み重ねているという事実は、亀梨和也の俳優としての評価としてきちんと認めなければなるまい。

だから、それが2011年の「妖怪人間ベム」の実写版につながった。あれは大成功とはいかないまでも、落ちていくばかりの評価を留保させることができた。

実はあれはもっと成功できたかもしれなかったが、大野智の「怪物くん」との兼ね合いでそうならなかったことは残念である。

その話はまた後で行うとして、とにかく今後に希望をもった「妖怪人間ベム」は、普通ならもらえないチャンスだったのだ。

ちなみに亀梨和也は、悪質な追っかけである「ヤラカシ」には、「『お願いだから帰って』と、ヤラカシにタクシー代１万円を渡したこともあった」（女性ファン）という（「東京スポーツ」09年６月19日付）。

実に腰が低い。これは芸能界だけでなく、一般社会にも通じる処世術として見習わなければならない。

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