SMAPは真っ先に寄付をしたのに悪く書かれた

SMAPが個々に義援金を合計4億円!?など、SMAPについて徹底的に語りつくします
SMAP 歳時記SMAPの義援金“騒動”

でも、どう思われても支援する!

SMAPが震災後、『SMAP×SMAP』の放送分枠を拡大(1時間19分間)して生放送の震災特別番組を放送したことは反響を呼んだ。

そこでSMAPは、「今僕たちに何ができるだろう」をテーマに・日本全体の結束と募金を呼びかけた。呼びかけるだけでなく、まず自分たちから実践した。

震災直後の3月29日には、SMAPのメンバー5人がめいめい義援金を寄付。その合計額が4億円以上であると報じられ話題になった。

SMAPとしてではなく、メンバーが個々に寄付したというのが注目された。

めいめいが行ったのは「一人の人間としてできることをしたい。お役に立てていただければ」という気持ちからのものという。

ところが、そこに水を差す記事が出た。寄付の事実や金額が表沙汰になったことで、それが事務所内の不協和音に繋がっている、と「東京スポーツ」(11年4月1日付)が報じたのだ。

「テレビ関係者は『SMAPの“育ての親”と呼ばれるT女史がテレビ簡閲係者を通じて、マスコミにこぼしたと言われています。そのことはメンバーもうっすら感付いている』と明かす」「ジャニー喜多川社長は『プライベートの寄付金額は公表しない』と厳命してきた。それが今回、メンバーに悪気はないとはいえ、破られてしまったのだから、SMAPの肩身は狭いでしょうね。後輩グループの中にも公表しないだけで、寄付している者はたくさんいる。先輩としては複雑な心境でしょう」

同紙によると、この金額が漏れたことで、「誰がいくら出したか?」という議論噴出の“ニ次被害”も出たという。そこから、リーダーの中居正広が2億円出したという話が出てしまったわけだ。

しかし、それによってSMAPが威張っているという話は全くない。それどころか、持ち番組で震災の話をしても、自分たちの功績は一切触れようとしない。

たとえば、木村拓哉は4月1日放送『木村拓哉のWHA'S UP SMAP!』の中で、ここのところのSMAPの活躍をリスナーに称賛されたことにこう回答している。

「ありがとうって書いてくれているメッセージが多い気がするんだけど、これさぁ、照れくせぇからやめませんか。俺宛のモノはね、いいよ。お礼を言われるようなことはしてないから。そのありがとうは、今、この瞬間も日本で戦ってくれているみなさんに向けて欲しいなあと思います」

木村拓哉はハッキリとは言っていないが、木村拓哉らしい言い回しで「4億円漏洩騒動」にキッパリとケリをつけたわけだ。

その翌日には、中居正広が『SMAP・中居正広のサムガールスマップ』(ニッポン放送)でこう語っている。

「この間の生放送で、ホントに表だって募金を呼びかけるのか、寄付してくださいとかっていうのは、僕個人としては恥ずかしいっていうか、あんまりやったことがなくて。偽善に思われるのが嫌で。ねぇ。いい人だと思われてんじゃねえのかなあって、いい人と思われんのも嫌だし。いい人装ってんじゃねえよって言われるのも嫌だし。

でもまあ、今回の事態を、そんなことを、自分の評価とかを考えてる場合じゃないなと。それで、『何やってんだよ、良い子ぶってんじゃねえよ』(といわれても)別に良い子ぶってると思われてもいいよ。僕が呼びかけることによって、少しでもやろうという人が一人でも二人でも増えたら……」

考えても見て欲しい。サラリーマンの生涯賃金(定年まで40年働いて得られるサラリーの合計)が3億円といわれている。中居正広はアラフォーだ。通常のサラリーマンが一銭も使わないで貯めたとして、その金を全部出したに等しい金額を一瞬で寄付してしまったのである。

いくら売れっ子芸能人でも、見栄や売名根性だけでは出せない金額であろう。

どういう意図や経緯で「4億円以上」が表沙汰になったのかわからないが、少なくとも彼らは鼻高々にしているわけではないし、それで不協和音があったとしても、そんなこと関係なく支援するよ、と言っているのである。

SMAPの善意には水はさせないということだ。

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