純粋培養のジャニーズタレントの典型

木村拓哉について徹底的に語りつくします
木村拓哉 歳時記

キムタクは出落ちタレントではない!

木村拓哉に対しては、ここ数年逆風が吹いている。キムタクでは視聴率がとれない、という指摘だ。

10年の春クールには、久しぶりに“月9”ドラマに出演。インテリア専門店社長役の木村拓哉が、同窓生のインテリアデザイナー(篠原涼子)、偶然出会う中国人女性(リン・チーリン)、人気モデル(北川景子)という3人の女性と恋模様を展開する「月の恋人〜Moon Lovers」である。

中国ロケで木村拓哉の人気は高く、木村拓哉自身も3人ものヒロイン出演で張り切っていた。しかし、当初は『レ・ミゼラブル』をモチーフにしたものの、ヒロインに予定していた女優に断られるなど想定外のことがあり、元の企画とはまったく毛色の違うラブストーリーにせざるを得なかったといわれる。

中居正広主演の「婚カツ!」もそうだが、企画変更のドタバタはストーリーの作り込みが不十分になる。今の視聴者は敏感だから、それは視聴率に出てしまうのだ。

かくして平均視聴率は16.8%(視聴率はビデオリサーチ調べ・関東地区)。木村拓哉主演の連続ドラマでは過去最低の数字に留まってしまった。

それだけでなく、173センチのリン・チーリンが、自称176センチ、実際には170を切るといわれる木村拓哉よりも背が高いので、撮影に工夫が必要(『週刊文春』6月3日号)などという“身長タブー”まで持ち出されてしまった。

10年12月には映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(山崎貴監督)が公開され、11年にはドラマ「南極大陸」も放送されたが、相変わらず「何を演じてもキムタク」という評価がつきまとう。

だが、実はほかでもない木村拓哉自身が、もっと「悪い自分」を見せたくてうずうずしているようなのだ。だから、まだ木村拓哉の評価を決めつけるのははやいのではないか。

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話術についても、いろいろな評価がある。

木村拓哉のしゃべりは、一見ぶっきらぼうだが面白い。それはもうファンならみな知っている。一部には“出落ちタレント”などと酷評する者もいたが、それは木村拓哉のラジオ番組や、これまでの名言・迷言をきちんと調べたことのないから言える的外れな放言である。

木村拓哉は、よくも悪くも正直で悪気を知らない、純粋培養のジャニーズタレントの典型なのだ。

たとえば、特番で「消されていた」森且行について真っ先にふれたり、草なぎ剛が事件を起こしたとき、わざわざ自分から稲垣吾郎のことを蒸し返して決意を述べたり、周囲からは注意されているだろうに、あえて脇の甘い発言をやめず、自然体の自分を見せ続けたりする。

つっこもうとすればいくらでもつっこめるが、同時に発言の意義についてもきちんと評価すべきことも少なくない。つまり、木村拓哉の発言は天然のようで実は「深い」のだ。

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そんな木村拓哉の近年の活躍について追いかけてみよう。
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