田中聖は「やんちゃ」と「いい奴」の両面をもった奴

田中聖（たなかこうき）は、数多いジャニーズタレントの中でも、とりわけ個性派として注目されている。KAT-TUNの代貸格でもある。千葉県柏市出身。


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田中聖のジャニーズ事務所入りのキッカケは、『8時だJ』を見て自分もJr.になりたいと思い、母親に頼んで応募してもらったからといわれる。98年6月、ジャニーズ入り。ちなみに履歴書につけた写暮は、寝起きを「ちょっとこっち向いてー」と言われて撮られたものだったとか。『天使が消えた街』『ネバーランド』『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』『たったひとつの恋』『特急田中3号』『必殺仕事人2009』などのドラマに出演している。

聖と書いて「こうき」と読むため、愛称もコーキ。好きな食べ物は肉とラーメン。嫌いな食べ物はピーマン。そもそも野菜を「草」と言ってあまり好まない。何しろ田中聖の濃いもの好きは有名だ。友人の家に行ってご馳走になった薄味の味噌汁が耐えられなかったとインタビューで語っている。

田中聖は5人兄弟の次男で、四男の田中樹は2008年4月からジャニーズJr.に所属している。三男や五男も映画やテレビに出演した。


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田中聖は蠍座のＢ型。というと、あの長嶋茂雄巨人名誉監督があまりにも有名だ。長嶋さんといえば、楽天的で忘れっぽい人のようにいわれるが、人に練習している所を絶対見せない隠れた努力家で、義理堅くお歳暮やお中元をくれた人のことはメモをしておくというきめ細かい面も持っている。悪く言えば執念深いといえるかもしれないが、それと天性のカンが結びついて、あれだけの大選手になった。

田中聖にもそうした細やかな一面があることは有名である。「いじめられ」と「やんちゃ」は田中聖の心優し強い信念の人間性を支えるクルマの両輪といわれている。

近年は赤西仁の離脱騒動で揺れたKAT-TUNだが、『KAT-TUN'S マニュアル』において、田中聖はメンバーを代表して思いを綴った。

「今回みんなには少し不安な思いもさせちゃってるかもしれないね（涙）それは俺が代表して頭を下げます。ゴメンね」「KAT-TUNっていう俺の居場所だけは何があってもなくせない。守りたい。だから踏ん張る」。

“根は善人な爆弾男”の訴求力はバツグンだ。このメッセージで、コアなファンとメンバーは一体になったといわれる。

ラジオ『KAT-TUNスタイル』（ニッポン放送）では、いじめられっ子の投稿に対し、自分もそうだったとカミングアウトして励ました。

イトコのモデル・塚本愛梨がデビューしたが、田中聖がいつも気にかけてくれたというエピソードが披露された。

これまでも田中聖は「やんちゃ」「いい奴」という評価が相半ばしていたが、田中聖を知れば知るほど「いい奴」に振り子が振れてくる。

ただ、それだけではありふれたタレントに成り下がってしまう。田中聖の魅力が全面開花するのは、「やんちゃ」との微妙なバランスが取れている時である。

けしかけるわけではないが、ランニングシャツ一丁で『必殺』の撮影場所である極寒の京都に赴いて東山紀之を呆れさせたり、ラーメンを食べるために山手線沿線を何駅もテクテク歩いたりといった奇人変人ネタでもいいから、また「危ない」エピソードを期待してしまうのも、田中聖のキャラクターゆえであろう。

ドラマは『必殺２０１０』のほか、現代劇では『離婚シンドローム』（日本テレビ系）で、結婚問題カウンセラーのアシスタント・小林明を演じた。

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そんな田中聖の活躍について追いかけてみよう。